デカルト『方法序説』4
(3月28日)
しかし、その後すぐに、私は気づいた。こんなふうに、すべては虚偽であると考えようとしていた間も、そのように考えている私は、必然的に何ものかでなければならないのだと。そこで、この真理、「私は考える、ゆえに私はある」ということは、懐疑論者がどんなに奇妙な仮定を持ち出してこようとも、揺り動かすことのできぬ程に確固不動のものであると認めて、私は、この真理を、自分の求めている哲学の第一原理として、ためらいなく受け入れてもよいと判断した。
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