Sur le Pont Neuf j’ai rencontré
D'où sort cette chanson lointaine
D'une péniche mal ancrée
Ou du métro Samaritaine

( Louis Aragon, Sur le Pont Neuf j'ai rencontré )

ポン・ヌフで私は出逢った
錨も定めぬ揺れる川船や
サマリテーヌ駅のさわめきの
あの遠い唄が聞こえてくる橋の上で

 ルイ・アラゴン( Louis Aragon、1897年~1982年 )は、ダダイズムから文学活動を始め、シュルレアリスムの詩や小説を書いたが、共産党に入り第二次世界大戦が始まると抵抗詩人として活躍し、伝統的な形式で祖国愛に溢れる作品を発表した。
 一方で、生涯の伴侶であるロシア生まれのフランス人小説家エルザ・トリオレ( Elsa Triolet、1896年~1970年 )を題材にした作品も数多く書いており、引用した『ポン・ヌフで私は出逢った(Sur le Pont Neuf j'ai rencontré)』はエルザ・トリオレとの出会いを詠った16節からなる詩である。   

ルイ・アラゴンについてもっと知りたいなら、
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