21  (8月17日)
   一般的で抽象的な真理というものは、あらゆる善の中で最も貴重なものである。その真理なくしては、人間は盲目も同然であり、つまりその真理は理性の目なのである。人間が行動する術、あるべき姿としてどのように存在すべきか、しなければならないことをいかにすべきか、そして真実の目的にいかに達するべきかということを学ぶのは、そうした真理によってなのである。独自で個人的な真理は常に善であるとは限らず、時には悪であることもあり、どうでもいいようなことであることも非常に多いのである。
  1. elle:=la vérité générale et abstraite。
  2. raisonè:大別して「理性」「理由」「道理」の3つの意味があるので使い分けに注意。
  3. tendre à:tendre à [vers] ~「~を目指す、目標とする、~に向かう」
    他にtendreà+不定詞で「(1)~することを目指す、目標とする (2)~する傾向がある (3)~すると思われる」、さらにtendreには他動詞や全く別の語で形容詞もあるので注意。
  4. n'est pas toujours:部分否定「いつも(必ずしも)~とは限らない」
    ne ~ toujours pasは「依然~でない」

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