22  (8月18日)
   話すということはごく自然なことであって、人間は歩いたり、助けを借りずに食べたり、あらゆる種類の遊びを学んだときと同様に、話すことを学んだことを覚えてさえいない。しかしながら、話すことについて考えるやいなや何とも多くの問題が生じてくるのである。多くの慣習や様々な信仰があるように、多くの異なった言語が存在する。それらすべてに説明をつけることができるだろうか。実際は説明できないとしても、説明するように努めなければならない。学問はあらゆる問題に立ち向かわなくてはならないのだ。しかし、言葉の学問である言語学はまだ歴史も浅く、非常に困難な問題に直面しているのである。
  1. en même temps que:~と同時に、~と同じく
  2. que de:que de+無冠詞名詞「なんと多くの~」queは感嘆文で使われるのと同じで副詞。また、ここでは動詞が省略されているので、訳文では補う必要がある。
  3. on y réfléchit:中性代名詞は「話すこと」を指す。
  4. Peut-on trouver:この疑問文は修辞疑問(反語)。従って次の文の最初に補足を挿入した。
  5. y tâcher:現代フランス語ではtâcher de+不定詞「~しようと努める」。文章語では前置詞 à も使用した。なお、現用では前置詞の後は不定詞しかこないが、tâcher à ce que~という形もあるので、中性代名詞は y を用いる。

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