23  (8月19日)
   メモをつけること。それは、一週間のうちに何をしなければならないか毎日書き留めることであり、すなわち日々の時間を思慮深く管理することである。人は自分の行動を自分自身で決定する。前もって行動を決定しておけば、毎朝雰囲気に左右されないだけの確信がもてるのである。私は自分のメモ帳から義務感というものを引っ張り出す。私はあらかじめ一週間のことを書いておく。それは雑事を忘れる時間をもち、私の生活の流儀には欠かせない意外な出来事を自分にもたらすためである。こうして毎晩、私は未知ではあるが、すでに私が決定してしまっている翌日という日を前にして眠りにつくのである。
   私のメモ帳は二つの部分に分かれている。片方のページには何をなすべきか書き、その隣のページには何をしたか毎晩書くのである。それから私はそれらを見較べて、なすべきことから実際にしたことを引き算する。そして、しなかったことは、しなければならないことになる。私は、一年の最後の月に向けてそれを再び書き留めるが、こうしたことは私に教訓的な考えをもたらしてくれる。
  1. on est sûr:de ne point dépendreに続いている。
  2. les:=ses actions。現在分詞の複合形は、ここでは条件を表す。
  3. d'avance:前もって、あらかじめ=à l'avance, par avance
  4. oublier:目的語なしで使われているので、訳文では補足した。
  5. je soustrais:ここも目的語がないので補足する。
  6. cela:直前の文だけでなく、第2段落全体、さらには文章全体を指すと捉えることも可能。

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