41  (9月17日)
   1890年から1910年にかけて、自動車、飛行機、映画、電話、蓄音器、エレヴェータ、電球といったものが現れたが、そうした電気を使うことによって生じる様々なものは、新しい時代の到来を告げる兆しである。エッフェル塔は1889年の万国博覧会の自慢の種だったが、 1900年の万国博覧会の自慢の種は『電気館』であった。 事実、『電気の精』は至るところに入り込んでいった。それは街中で輝き、アパルトマンを照らし、ショーウィンドウをきらめかせ、最も美しく輝いていたあの1900年のパリを眩惑するのである。 光りは魅惑する。 それはまさに夢のような光景なのである。
  1. allaient:近接未来の過去形。必ず半過去になる。
  2. Si:節中の動詞が複合過去であり、また内容から考えても、事実の提示の Siで、譲歩の意味を込めた比較・対立を表す。
  3. fée électricité:『電気の精』といえば、1937年のパリ万博のために描かれたラウル・デュフィ(Raoul Dufy)の巨大壁画が有名である。現在はパリ市立近代美術館に所蔵されており、10m x 62,4m という大きさに圧倒される。
パリ市立近代美術館の公式サイト
  (『電気の精』のページ。小さいが写真もある)

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