50  (11月5日)
   日本人は感情表現の控えめな点や仕種の慎ましさで、あらゆる外国人を驚かせる。日本人はなかなか自分の殻から出ることはないし、新たな印象にも表面的にしか感動しているようには見えない。日本の教育の主たる特徴の一つは、不愉快なことや不自由なことがあっても外見は冷静でいること、危険な目に遭ったり運の悪いことに直面しても全くの平静さを保つことを教えるということなのである。
  1. réserve:「蓄え」や「制限」など多くの意味があるが、ここでは「慎み、遠慮、控え目」
  2. économie:「経済」がまず最初に思い浮かぶが、ここでは「節約、倹約」。他に複数で「貯金」の意味もある。
  3. sort difficilement de lui-même:sortir de soi-meme「自分の殻から出る、のびのびとする」
  4. parfaite:名詞の前で「全くの、この上ない」
  5. est d'apprendre:主語が名詞、代名詞で動詞がêtre(稀にsembler)の場合、属詞の不定詞はdeを伴う。

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