2-8 (8月28日) |
1850年8月18日、昼の間バルザック夫人に会いに行っていた妻が、バルザックが死にかけていると私に告げた。私はその場に駆け付けた。 妻と私は廊下を通って赤い絨毯の敷き詰められた階段を上がり、また別の廊下を歩いていくとあるドアが開いているのが判った。不吉な叫びが聞こえた。私はバルザックの部屋にいた。 帰宅すると、日曜日にもかかわらず、何人もの人が私を待っていた。その中に内相がいた。私は彼らに言った。「みなさん、ヨーロッパは偉大な魂を失おうとしています」 |
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