2-15 (11月29日) |
私はどうやって漫画家になったのか。私は手に負えない子供だったらしい。特に、両親に連れられて他人の家を訪問する時にはそうだった。それで両親は、外に行った時に私を行儀良くさせておくよう、互いにかなり異なる2つの方法を考え出したのだ。その2つの方法の一つ目は単純なもので、私の尻をたたくことだった。たたかれたことを思うと、今でも嫌気がさしてくる。しかしこのやり方は例外的な1・2の場合でしか使わないと両親は請け合った。反対にもう一つの方法は日常的なものだった。それは訪問先に到着するとすぐに私に紙と鉛筆を与えるという方法だった。私は何時間も夢中になって鉛筆で紙に何かを描いていた。落ち着いた静けさが保証されたのだ。そう、天職というものはこんなふうにして生まれるのだ。 |
|
→ 問題文に戻る |