2-15  (11月29日)
  私はどうやって漫画家になったのか。私は手に負えない子供だったらしい。特に、両親に連れられて他人の家を訪問する時にはそうだった。それで両親は、外に行った時に私を行儀良くさせておくよう、互いにかなり異なる2つの方法を考え出したのだ。その2つの方法の一つ目は単純なもので、私の尻をたたくことだった。たたかれたことを思うと、今でも嫌気がさしてくる。しかしこのやり方は例外的な1・2の場合でしか使わないと両親は請け合った。反対にもう一つの方法は日常的なものだった。それは訪問先に到着するとすぐに私に紙と鉛筆を与えるという方法だった。私は何時間も夢中になって鉛筆で紙に何かを描いていた。落ち着いた静けさが保証されたのだ。そう、天職というものはこんなふうにして生まれるのだ。
  1. Comment:疑問詞以下は倒置していないが、Comment tu t'appelles ?など会話や口語的文章ではしばしば見られる。
  2. Aussi:接続詞的に用いられて「だから、従って」。本来は文中にあるはずの副詞が文頭に来たために主語・動詞が倒置している。
  3. mis au point:mettre ~ au point「〔機械など〕を調整する、〔新技術など〕を開発[完成]する、〔計画など〕を練り上げる」
  4. l'une de l'autre:différentes l'une de l'autre:différent de~なので「l'une de l'autre」とdeが入っている。
  5. m'obliger à me tenir:obliger(目)à+不定詞「(目)に~することを強いる」。これが受動態になるとêtre obligé de+infと前置詞が変わるので要注意。
  6. le monde:世の中,社会,世間,現世
  7. Ce qui:ceは前文を受ける。
  8. consistait à:consister à+不定詞「~することに存する、~である」
  9. J'en prenais:中性代名詞enはun crayon et du papierを受ける。
  10. voyez-vous:「わかるでしょう、そうでしょう」聞き手の賛成を求める間投詞的表現。

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