2-33 (2月10日) |
いつもと変わらぬ朝だった。その時間には人気のない通りで、私は一人の男を見かけた。彼はとてもたくましい犬に引っ張られていて、大股で歩かなければならないほどだった。その時、男は犬を放した。すると犬は公園の方に走っていった。飼い主は立ち止まって呼吸を整えた。それから公園の方に向かった。正門に着くと、彼は驚いたように目を見開いた。左の方で犬が尻を地面につけて座り、大木の根元に咲き始めた春の最初の花をじっと見ているようなのだった。 犬はこの重要な出来事を飼い主に知らせて、明らかに満足しているようだった。春が来たのだ。 |
|
→ 問題文に戻る |