2-36 (2月14日) |
フランスの森林は欧州共同体の中で一番大きいものである。1千500万ヘクタール以上の面積があり、国土の4分の1を占めている。1999年のクリスマスの頃、暴風雨が2度フランスを襲い、100万ヘクタールの森林が大損害を被ったのだが、そのことでフランス人の樹木に対する愛情が明らかになった。数百万の木々がなぎ倒された光景を目の当たりにして、誰もが胸のしめつけられる思いだった。また庭や公園、村の広場などにある慣れ親しんだ木が根こそぎにされたことが話題にあがると、フランス人たちは大切な存在を失ったような気持ちがしたのである。つまり木というものは、生涯通じての伴侶のようなものなのだ。子供の頃に木陰で遊んでいた大きな木は、人が年老いても殆ど変わらないのである。 |
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