2-36  (2月14日)
  フランスの森林は欧州共同体の中で一番大きいものである。1千500万ヘクタール以上の面積があり、国土の4分の1を占めている。1999年のクリスマスの頃、暴風雨が2度フランスを襲い、100万ヘクタールの森林が大損害を被ったのだが、そのことでフランス人の樹木に対する愛情が明らかになった。数百万の木々がなぎ倒された光景を目の当たりにして、誰もが胸のしめつけられる思いだった。また庭や公園、村の広場などにある慣れ親しんだ木が根こそぎにされたことが話題にあがると、フランス人たちは大切な存在を失ったような気持ちがしたのである。つまり木というものは、生涯通じての伴侶のようなものなのだ。子供の頃に木陰で遊んでいた大きな木は、人が年老いても殆ど変わらないのである。
  1. mis en lumière:mettre ~ en (pleine) lumiere「~を明るみに出す、解明する」
  2. Tous:不定代名詞。話題に上がったすべての人や物を指す。
  3. le cœur serré:avoir le cœur serré「(感動・苦悩などで)胸が締めつけられる」avoir la gorge serréeとも言う。
  4. à la vue des:à la vue de~「~を見て」
  5. ont eu l'impression de:avoir l'impression de+不定詞 [que〔直説法〕]「~のような気がする、~と思う」
  6. toute une vie:tout(toute)+不定冠詞付き名詞 (1)「~全体、丸々、そっくり」(2)「大変な、まさに~そのもの」
  7. à l'ombre desquels:à l'ombre de ces grands arbresと先行詞に前置詞がついているためdontが使えない。
  8. à peine:「ほとんど(~ない)、ほんのわずか」

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