2-44 (2月22日) |
みなさんに飛び切り新しい話をしなければなりませんね。それは昨日のことなんです。 風よけの垣根がある小道で、私は朝の短い散歩をしておりました。すぐ近くで、農民たちが荷車に小麦を積んでいました。 街道の方で強力なエンジンの音が近づいてきました。するとその車は農民たちのそばに停まったのです。外国人なまりの声がこう尋ねたのでした。「M...へ行く道を教えてくれませんか」M...は南東10キロほどの所にあるのですが、農民たちは反対の方向を指し示したのです。車が走り去ると、農民たちが大笑いしながら次のように言うのが聞こえたのです。「あいつらには一日中のんびりと散歩する時間があるんだから、この地方をたっぷり見物してもらわなくちゃな!」 |
|
→ 問題文に戻る |