2-49 (2月26日) |
環境保護の理由からポリエチレンの買い物袋を紙製の袋に替える必要性は証明されてはいない。ポリエチレンの袋の製造には紙製の袋ほどエネルギーを必要としないし、使用済みのポリエチレンの袋を焼却する際に環境に与える影響は、紙製の袋の場合とほとんど変わらない。ここで問題になっているのは、廃棄物の量なのである。しかし、ポリエチレンの袋を紙製の袋に替えることで、環境への負荷がはっきりと減るわけではない。一度しか使わない袋を大量に消費しているので、この環境への負荷は、再利用可能な袋、たとえば布製の袋などがもっと使われるようになって初めて軽減されるし、特に昔ながらの買い物かごを使えばさらに軽減されるだろう。それというのも、昔ながらの買い物かごを作る時のエネルギー消費と環境汚染は、ポリエチレンや紙製の買い物袋を製造する時よりはずっと小さいからである。 |
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