Une belle brasserie comme Maigret les aimait, pas encore modernisée, avec sa classique ceinture de glaces sur les murs, sa banquette de moleskine rouge sombre, ses tables de marbre blanc et, par ci, par là une boule de nickel pour les torchons.
( Georges Simenon、Maigret et son mort )
メグレが好きだった良きブラッスリーは、まだ昔ながらの様子で、壁には板ガラスが張りめぐらされ、渋い赤のビロードの椅子があり、テーブルは白い大理石で、あちこちにナプキンを通すニッケルの輪が置いてあったものだ。

 ジョルジュ・シムノン( Georges Simenon, 1903年~1989年 )はベルギーのリエージュに生まれ、15歳で地元の新聞社で働き始める。20歳になる前にフランスに移り住み、作品を執筆する。彼の創り出した最も有名な人物であるメグレ警視は1930年刊行の作品で初めて登場する。

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ancien numéro( back number )2021年