(7月28日)
   広告とはひとつの方法である。広告をもっとも用いるのは明らかに企業だが、同じように私立学校や団体、公共機関も広告を使いこなしている。広告の役割は商業的なものだけではない。もちろん広告は購買活動を促すのだが、お金を節約することに貢献してもいるのだ。広告は消費社会に属していると同時に、情報社会にも属しているのである。消費者全般と関わりがあるだけでなく、一般市民や特定の利用者、限られた地域の住民、何らかの会に属している人とも関わっているのである。私的な利益を求める活動に加えて、全体的な利益や集団の利益を追求する活動も展開することがある。つまり広告という方法を用いることは、金儲けの目的に十二分に役立っているのと同様に、無欲な目的にも役立つのである。
  1. à la disposition de ~:~の自由に使えるように;~の意のままになるように
  2. institution:制度,機構;(複数形で)体制。ただし「(私立の)教育機関」という意味もある。
  3. non seulement A mais aussi B:AだけではなくBも。重要構文。
  4. consommateur, citoyen, usager, administré:辞書的な意味ではかなり似通ってしまうので違いが判るような補足的な訳を試みた。

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