- à la fois:「同時に、一度に」訳例では2箇所とも「同時に」を含めたが、たとえば、Il est à la fois intelligent et travailleur.(彼は頭もよいが勤勉でもある)のように、必ずしも「同時に」と訳出しなくてもよい。
- ordre:大別して(1)順序、(2)種類、(3)命令、と3つの意味がある。ここでは(1)に属する「秩序、規律」(これを4つめに大別してもよいが)
- D'une façon générale:de [d'une] facon+形容詞「~な仕方で、~な風に」
- table:もちろん原義は「食卓」であるが、転じて「料理、食事」の意味も持つ。
- Harpagon:17世紀古典喜劇を確立させた Molière(1622~1673)の L'Avare(『守銭奴』)の主人公。貪欲な老商人で「非常にけちな人、吝嗇家」の代名詞として仏和辞典にも載っている。
- a beau affirmer:avoir beau+不定詞「いくら~しても無駄である」。通常理由を示す文が後に続く。ここではle Français considère~がそれにあたる。
- il ne faut pas vivre pour manger:Il fautの否定形は「~すべきではない、してはならない」という禁止の意味になるので、それに従って訳出。ただし、この部分はモリエールのテクストとは異なっており、実際は「Il faut manger pour vivre, et non pas vivre pour manger(人は生きるために食べるのであって、食べるために生きるのではない)」であり、しかもこの台詞(諺を引用したものだが)を言うのは、アルパゴンの娘の恋人であるValèreである。(アルパゴンはヴァレールの言葉を繰り返そうとして、Il faut vivre pour manger, et non pas manger pour vi...と間違って言いかけるが)
- ce n'est pas vivre que:c'est~queの強調構文の否定形。
モリエールについてもっと知りたいなら、
→ 日本語版 Wikipedia
→ フランス語版 Wikipedia
またモリエールのL'Avareはフランス語版 Wikisourceで読むことができる。
→ Wikisource L'Avare (Molière)
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