ロダン美術館にあるバルザック像。後ろに見えるのはアンヴァリッドである。 |
先週紹介したファルギエール作のバルザック像がアカデミックな写実作品とすれば、このロダン作はバルザックの真実の姿に迫ろうとしたものである。 ロダンは制作にあたって、バルザックの生まれ故郷であるトゥールに出かけて、バルザックの体格にあった服を仕立屋に作らせたという。しかし出来上がった作品は決して外面的な"写実"ではなく、バルザックの野望と情熱が露わに表現されたものとなっている。 この作品は1898年のサロンに出品されたが、「牛肉の塊」などと酷評され、発注者である文芸家協会は受け入れを拒否した。 なお、モンパルナスのヴァヴァン交差点にも同じ作品があるし、ロダン美術館の最寄りであるメトロ・ヴァレンヌ駅のフォームにもレプリカが建っている。 |
ロダンのバルザック像についてもっと知りたいなら、 → フランス語版 Wikipedia |
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