Je préfère peindre des yeux humains plutôt que des cathédrales - l'âme d'un être humain - même les yeux d'un pitoyable gueux ou d'une fille du trottoir sont plus intéressants à mes yeux.
( Gustave Courbet )
私は大聖堂より人間の眼差し、生きている存在の魂を描きたい。貧者の哀れな眼差しや街娼の眼差しでさえ、私の眼には大聖堂より興味深いのである。

 ギュスターヴ・クールベ( Gustave Courbet、1819年~1877年 )は、スイス国境に近いフランシュ・コンテ地方に生まれる。地元のカトリック系中学でデッサンを学ぶ。21歳でパリに出るが、これは父の希望で法律を学ぶためであり、ソルボンヌ大学法学部に入学した。しかし彼は画家を目指し、画塾に通い、ルーヴル美術館で巨匠たちの絵を模写したのである。1844年にサロンに初入選し、その後は名もない庶民の葬式を描いた横幅約6メートルの大作『オルナンの埋葬』や美化されていない女性の身体表現を描いた『浴女たち』などで物議を醸す。同時代の出来事を理想化することなく描く写実主義の創始者と言われる所以である。

ギュスターヴ・クールベについてもっと知りたいなら、
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