Les paroles les plus obscures d'un homme qui plaît donnent plus d'agitation que des déclarations ouvertes d'un homme qui ne plaît pas.
( Madame de La Fayette )

好きな人の言葉ならどんなに曖昧であっても、好きでない人の率直な愛の告白よりも、心が動揺してしまうものです。

 マリー=マドレーヌ・ピオシュ・ド・ラ・ヴェルニュ( Marie-Madeleine Pioche de La Vergne, comtesse de La Fayette、1634年~1693年 )は、文学好きの小貴族である父親、そして母親も貴族出身という家に生まれ、若くしてラテン語やイタリア語を学び、21歳で名家ラ・ファイエット伯爵と結婚する。夫の領地であるオーヴェルニュに暮らすが、程なくして夫婦仲は疎遠になり、別居という形でパリに戻り、サロンを開いて友人たちと交流し、やがて小説を執筆するようになる。
 1678年に匿名で出版された『クレーヴの奥方(La Princesse de Clèves)』は秘めたる恋に悩む女性の心理を細やかに描き、フランス心理小説の源流とされるとともに、現実的な構成と登場人物の内面を的確に描写した点で、近代小説の出発点ともいえる。  

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ancien numéro( back number )2012年
4月23日Marquis de La Fayette
4月16日Pierre Hermé (2) 4月9日Pierre Hermé
4月2日Frédéric Bartholdi 3月26日Georges Danton
3月19日Auguste Comte 3月12日Gaston Bachelard
3月5日Madame de Sévigné 2月27日Christian Bobin
2月20日Frédéric François Chopin (2) 2月13日Jacques Demy (2)
2月6日Jacques Demy 1月30日Roland Barthes (3)
1月23日Roland Barthes (2) 1月16日Arthur Honegger
1月9日Charles Péguy (2) 1月2日Charles Péguy

ancien numéro( back number )2006年~2011年

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