オペラ座から少し南のヴァンドーム広場は、いつ行っても静かで、何か張り詰めたような雰囲気がある。観光客はいるのだが、みな声をひそめている感じがする。 このヴァンドーム広場の周りには世界に名だたる高級宝飾店が軒を並べている。1613年創業の「メレリオ・ディ・メレー」に始まって、「ショーメ」(1780年創業)、「モーブッサン」(1827年創業)、「ブシュロン」(1858年創業)、「ヴァン クリーフ&アーペル」(1906年創業)など、まさに錚々たる"ブランド"である。(カルティエやブルガリ、ティファニーも近くに店を構えている) これらの宝飾店の入り口はロックがかかっておりブザーを押すと中から開く仕組みになっていて、客は自由に出入りできない。ショーウィンドウに陳列されてある商品にはたいてい値札はついていない。店内に入るにはかなりの"勇気"が要る。 中央に聳える円柱は、アウステルリッツの戦勝を祝してナポレオン1世が建てたもので、柱の表面には戦利品の大砲から鋳造されたブロンズ装飾が施されている。(現在の柱は1874年に復元されたものである) |
◇ ヴァンドーム広場の公式サイト: www.comite-vendome.com ヴァンドーム広場についてもっと知りたいなら、 → 日本語版 Wikipedia → フランス語版 Wikipédia |