Rien que cela, le sexe, nous sépare plus que deux planètes. (François Mauriac, Le Désert de l'amour)
性というものほど、我々を二つの惑星よりも遠く隔ててしまうものはない。 |
フランソワ・モーリヤック(François Mauriac, 1885年~1970年)はボルドーの裕福な家に生まれ、幼くして父を失い、以後敬虔なカトリック信者である母親に育てられた。24歳の時に詩集を発表したが、彼の本領は小説であり、1925年40歳で発表した『愛の砂漠(Le désert de l'amour)』でアカデミー小説大賞を獲得し、1927年には『テレーズ・デスケルウ(Thérèse Desqueyreux)』、1932年には『蝮のからみあい(Le nœud de vipères)』と小説の代表作を発表していく。 彼の小説の多くは20歳まで過ごしたボルドーの街やその周辺のランド地方が舞台となっており、その地の因習や重々しい街の様子が作品に深い翳を落としている。 モーリヤックは1952年にノーベル文学賞を受賞した。 フランソワ・モーリヤックについてもっと知りたいなら、 → 日本語版 Wikipedia → フランス語版 Wikipédia |