Tout pour la musique et rien pour le piano. (Yves Nat)
すべては音楽のためであり、ピアノのためではない。 |
ベジエ生まれの人物としてもう一人忘れてはならないのが、ピアニストのイヴ・ナット(Yves Nat,1890年~1956年)である。(ディスコグラフィ等では「イーヴ」と長音で記されることも多い) 20世紀前半のフランスのピアニストというと、まず名前の挙がるのがアルフレッド・コルトー(Alfred Cortot 1877年~1962年)だが、イーヴ・ナットもコルトーと同じくパリ音楽院でディエメール(Louis Josephe Diémer 1843年~1919年)に師事している。しかし、そのピアニズムはある意味対照的で、それはナットがピアニストとしては指が短く独自の運指方法でピアノを弾いていたということが一つの要因のようである。 彼はシューマンをはじめとするロマン派を得意としていたが、1950年代に入ってベートーヴェンの全集録音を完成させており、これが非常に高い評価を得ている。 イーヴ・ナットについてもっと知りたいなら、 → 日本語版 Wikipedia → フランス語版 Wikipédia |