Ecrire, c'est surtout essayer de survivre. (J.M.G. Le Clézio)
書くことは、何よりもまず生き抜いていこうとすることなのだ。 |
2008年ノーベル文学賞を受賞したジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ(Jean-Marie Gustave Le Clézio、1940年~)は南仏ニースの生まれである。しかし父親はイギリス籍(母親はフランス籍)で、18世紀にブルターニュからモーリシャス島に移民した家系であった。 ニース大学を卒業し、1963年、23歳の時に『調書(Le Procès-verbal)』で作家としてデビュー、その作品でゴンクール賞などと並んでフランスで最も権威ある文学賞であるルノドー賞を受賞する。その後パリからは距離を置いた作家活動を続け、兵役で赴いたタイやメキシコ、また30歳から4年間をパナマで過ごし、メキシコでは後年大学の客員教授にもなっている。 ヨーロッパを外から見つめる視線で執筆活動を続けるル・クレジオには、引用文の他にも「書くこと」への言及が多い。 Il ne reste plus que l'écriture.(La Fièvre) ル・クレジオについてもっと知りたいなら、 → 日本語版 Wikipedia → フランス語版 Wikipédia |